まず覚えるならHTMLコメント

注釈を `<!--` と `-->` で囲みます。HTMLコメントを扱えるレンダラーでは、その範囲が本文として表示されません。

これはMarkdown固有のコメント命令ではなく、Markdown内に書いたHTMLです。公開先が生HTMLを無効化している場合は、文字として表示されたり変換時に削除されたりします。

Markdownソース
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<!-- 公開前に日付を確認する。 -->

新しい版を公開しました。
表示結果
更新案内

新しい版を公開しました。
目的候補注意
一般的な編集メモ<!-- メモ -->生HTMLを許可する環境向け
Obsidian内だけのメモ%% メモ %%他のアプリでは非互換
秘密情報ファイルに書かない非表示は暗号化ではない
記法そのものを見せるコードフェンスコメント記号も表示される

画面から消えてもソースからは消えない

コメントの文章は `.md` に保存されたままです。ソース表示、Gitの履歴、ダウンロードした原稿を開けば読めます。

公開前の確認事項や差し替え予定など、読まれても問題のない編集情報だけを書いてください。知られてはいけない内容は、コメント化するのではなく、ファイルと履歴から適切に取り除く必要があります。

書いてよい例書かない例
図を最終版に差し替えるAPIキー
数値の出典を再確認する顧客の個人情報
次回改訂で章を追加する未公開の契約情報

複数行のメモも同じ記号で囲む

短い注釈は一行で書けます。校正項目が複数ある場合は、開始行に `<!--`、最後に `-->` を置けば複数行にできます。

閉じ記号を忘れると、その後の本文までHTMLブロックとして扱われる可能性があります。長いコメントを編集した後は必ず最終レンダラーで確認します。

複数行コメント
<!--
公開前の確認
- リンク先
- 表の合計
- 画像の代替テキスト
-->
プレビュー
対応するレンダラーでは、この確認一覧は本文に表示されません。

GitHubではREADMEのコード表示まで確認する

GitHub公式ドキュメントは、レンダリング結果から内容を隠す方法としてHTMLコメントを案内しています。一方で、READMEのコード表示を開けばコメントは読めます。

共同作業者向けの注意書きには便利ですが、公開リポジトリで閲覧者に知られて困ることは書けません。

README.md
## セットアップ

<!-- package.json更新時にコマンドも見直す。 -->

```sh
npm install
```
GitHub上の違い
レンダリング画面では見えず、コード表示では読めます。

Obsidianの`%%`は便利でも専用記法

Obsidianでは `%%` で囲んだ部分を編集用コメントとして扱い、閲覧表示では隠せます。インラインにも複数行にも使えます。

ただしCommonMarkの共通記法ではありません。同じファイルをGitHubや別のCMSで開くと、そのままの文字が表示される場合があります。保管先をObsidianに限定しないなら、HTMLコメントのほうが移植しやすい選択です。

Obsidianの例
原稿は完成です。%%表の数値だけ再確認する%%
他アプリでの注意
`%%`をコメントと解釈しないアプリでは、メモも表示されます。

コードブロック内ではコメント記号も表示対象

コードフェンスの中身は文字どおりに表示されます。HTMLコメントの書き方を説明したいときは便利ですが、その場所で注釈を非表示にする効果はありません。

フェンスに付ける `html` などの言語名は色分けの指定です。中のMarkdown処理を再開するスイッチではありません。

見せるためのコード
```html
<!-- この行はコードとして表示されます。 -->
<p>例</p>
```
結果
コメント記号を含むHTMLコードブロックが見えます。

表示が違うときの切り分け方

CommonMarkはHTMLコメントを生HTMLとして扱いますが、製品側の安全設定で生HTMLを無効にすることがあります。書き出し処理がコメントを削除する場合もあります。

一つのプレビューだけで互換性を決めず、実際の公開先と出力ファイルを確認してください。

現象考えられる原因確認
コメントが見えないHTMLコメントとして処理元ソースには残っているか
記号まで表示される生HTMLを無効化公開先のMarkdown設定
後続本文も消える`-->`の不足開始・終了記号の対応
HTML出力から完全に消えるサニタイザーが削除変換前後のファイル

公開前に行う四つの確認

コメントは原稿整理の補助です。公開工程の最後には、必要なものだけを残し、不要な注釈を片付けます。

  1. 公開先を決めるGitHub、Obsidian、CMSなど、最終レンダラーを先に明確にします。
  2. 読まれてよい内容だけを書くコメントは非表示になっても、ソースから読める前提で書きます。
  3. ソースと表示を両方見るプレビューだけでなく、元ファイルとダウンロード結果も確認します。
  4. 役目を終えた注釈を削除する次の編集者に必要な背景だけを残します。
Markdownソースと表示を比較安全なサンプルでレンダリング結果を確認

関連ツール

Markdown早見表基本記法と環境依存の拡張を確認Markdownエディターソースを直しながら表示を確認MarkdownからHTML変換後の安全なHTMLを確認
FAQ

よくある質問

Markdownのコメント記法は何ですか?

専用の共通記法はありません。生HTMLを扱える環境では `<!-- コメント -->` が広く使われます。

Markdownコメントに秘密を書いても安全ですか?

安全ではありません。画面で非表示でも、元ファイル、履歴、ダウンロード結果から読めます。

GitHubのREADMEでもHTMLコメントは使えますか?

使えます。GitHubはレンダリングから隠す方法として案内していますが、READMEのコードには残ります。

`%% コメント %%`はどこで使えますか?

Obsidianの拡張記法です。他のMarkdownレンダラーでは普通の文字として表示される可能性があります。

複数行をコメントにできますか?

できます。複数行を `<!--` と `-->` で囲み、閉じ記号の不足がないか確認してください。

コメントがそのまま表示されるのはなぜですか?

公開先が生HTMLを無効化しているか、記法がコードブロック内にある可能性があります。最終レンダラーで確認してください。

解決済みの編集メモは残すべきですか?

将来の編集に必要な背景でなければ削除し、原稿のノイズを減らすのが適切です。